2017年5月8日月曜日

タッチウエイトマネジメント研修会2017シリーズもうすぐです

5月27日の渋谷会場を皮切りに3週間にわたってタッチウエイトマネジメント研修会2017シリーズを開催いたします。今年は全6会場(計9日間)の日程です。内容は初級から上級まで会場ごとに異なります。

各会場の詳細は別途アップしてありますのでそれらをご覧ください。この投稿では概略とリンクを日程順にご案内いたします。

5月27日(土) 東京・渋谷会場 初級~中級編 (日ピ関東支部研修部主催)
   http://yujipiano.blogspot.co.nz/2017/05/blog-post_6.html

5月29日(月)・30日(火) 仙台会場 中級~上級編 (阿部ピアノ工房主催)
   http://yujipiano.blogspot.co.nz/2017/03/blog-post_19.html

6月1日(木) 金沢会場 初級~中級編 (日ピ北陸支部主催)
   http://yujipiano.blogspot.co.nz/2017/05/blog-post_8.html

6月5日(月)・6日(火) 大阪・西宮会場 初級~中級編 (日ピ関西支部研修部主催)
   http://yujipiano.blogspot.co.nz/2017/05/blog-post_5.html

6月10日(土)・11日(日) 名古屋会場 初級~中級編 (中部楽器技術専門学校主催)
   http://yujipiano.blogspot.co.nz/2017/05/blog-post.html

6月13日(火) 東京・国立会場 中級~上級編 (日ピ関東支部9班主催)
   要綱はまだ発表になっておりません。発表され次第アップしますので日を改めてご確認ください。




タッチウエイトマネジメント研修会2017 金沢会場

金沢会場のご案内

金沢会場は昨年に続き2度目の開催です。日本ピアノ調律師協会北陸支部主催です。
昨年学んだ基礎部分を元に次の段階を体験していただきます。まず、復習をかねて平衡等式の各要素の役割やその効果を確認します。その過程を通じて同時にバランスウエイトと慣性モーメントの違いも体験していきます。午後はハンマー・ウイペン交換時のアクションのセットアップ方法の紹介をします。タッチウエイトの2つ指標を理解した上でどのように要素を設定していくのか、具体的に解説していきます。みなさまのご参加をお待ちしております。

Touchweight Management (TWM) Seminar by Yuji in Kanazawa

One day seminar will be held in Kanazawa, Ishikawa-Pre (Central Japan) on 1 June, 2017.
Review basic idea about TWM, setting up grand action with TWM protocol and understanding Inertial effect in piano action will be presented. Some experimental activities are proposed. No English interpretation is given. See below link for English users. 
http://yujipiano.blogspot.co.nz/2016/11/aptta.html  

実践研究編

日時:6月1日(木)9:30~17:00(受付は9:00より)

会場:石川県森林公園

参加費:会員2,000円、非会員4,000円 

申し込み・問い合わせは北陸支部勝木さん pftuner@sea.plala.or.jp までお問い合わせください。





タッチウエイトマネジメント研修会2017 名古屋会場

名古屋会場のご案内

名古屋会場は中部地区では初めての開催で、2日間の日程で行います。1日目は体験基礎編として平衡等式の理解を進めながら各要素の確認をしていきます。2日目はハンマー・ウイペン交換時のアクションのセットアップ方法の紹介とアクションの慣性モーメントの影響の基礎体験をしていただきます。みなさまのご参加をお待ちしております。


Touchweight Management (TWM) Seminar by Yuji in Nagoya

Two days seminar will be held in Nagoya, Aichi-Pre (Central Japan) on 10 & 11 June, 2017.
Review basic idea about TWM, setting up grand action with TWM protocol and understanding Inertial effect in piano action will be presented. Some experimental activities are proposed. No English interpretation is given. See below link for English users. 
http://yujipiano.blogspot.co.nz/2016/11/aptta.html  


(1日目)体験基礎編
    実機アクションを利用して各要素を変更した場合にどのような効果があるのか一つ一つ確認します。その中で各要素の解説と影響を体験し平衡等式を理解していきます。タッチウエイトの指標であるバランスウエイトと慣性モーメントの役割・違いなどについても確認します。
(2日目)ハンマー・ウイペン交換時のアクションのセットアップ
    実機アクションを利用し、実際にハンマー・ウイペン交換をする手順を追いながら解説していきます。より質の高いアクションリビルドに欠かせない知識を得ることができるでしょう。
    後半は、タッチウエイトの理解に必須な慣性モーメントの基礎を学びます。部品単体としての慣性モーメント、ギアレシオ、そして換算慣性モーメントなどを実体験を交えながら学んでいきます。タッチウエイトを明確に理解するために重要な講座です。

日時:6月10日(土)10:30~17:00(受付は10:00より)
     11日(日)9:30~16:00(受付は9:00より)

*原則2日間通しての参加となります。

会場:学校法人中部学園中部楽器技術専門学校2号館(名古屋市昭和区阿由知通3-13-6

会費:10,000(同校卒業生は特別料金が設定されています。お問い合わせください)

定員:50名先着順 定員になり次第受付を終了いたします。

申し込み受付期間:5月11日(木)~6月2日(金)申し込み方法が定められています。手続きの詳細は同研修会担当丸山さん kensyu@chubugakki.ac.jp までお問い合わせください。



2017年5月6日土曜日

タッチウエイトマネジメント研修会2017 渋谷会場

渋谷会場のご案内

渋谷会場は昨年に続き2度目の開催です。日本ピアノ調律師協会関東支部研修部主催です。一般の方も参加いただけます。
昨年学んだ基礎部分を元に次の段階を体験していただきます。まず、復習をかねて平衡等式の各要素の役割やその効果を確認します。その過程を通じて同時にバランスウエイトと慣性モーメントの違いも体験していきます。午後はハンマー・ウイペン交換時のアクションのセットアップ方法の紹介をします。タッチウエイトの2つ指標を理解した上でどのように要素を設定していくのか、具体的に解説していきます。みなさまのご参加をお待ちしております。

Touchweight Management (TWM) Seminar by Yuji in Shibuya, Tokyo

One day seminar will be held in Shibuya, Tokyo on 26 May, 2017.
Review basic idea about TWM, setting up grand action with TWM protocol and understanding Inertial effect in piano action will be presented. Some experimental activities are proposed. No English interpretation is given. See below link for English users. 
http://yujipiano.blogspot.co.nz/2016/11/aptta.html  


日時:5月27日(土)10:00~17:00(受付は9:30より)

会場:島村楽器テクニカルアカデミー(旧代官山音楽院・東京都渋谷区鶯谷2-7)

参加費:会員1,000円、一般5,000円

定員:60名

申し込み・問い合わせは関東支部研修部長佐藤一夫さんnippikantou.kensyu@gmail.com までお問い合わせください。

こちらをご参照ください。
https://www.facebook.com/touchweight/photos/a.1269269213101254.1073741828.1268926969802145/1687855524575952/?type=3&notif_t=like&notif_id=1493986337543421





2017年5月5日金曜日

タッチウエイトマネジメント研修会2017 西宮会場

西宮会場のご案内

大阪西宮会場は日本ピアノ調律師協会関西支部研修部の主催です。関西地区では初めての開催で、2日間の日程で行います。1日目は体験基礎編として平衡等式の理解を進めながら各要素の確認をしていきます。2日目はハンマー・ウイペン交換時のアクションのセットアップ方法の紹介とアクションの慣性モーメントの影響の基礎体験をしていただきます。みなさまのご参加をお待ちしております。


Touchweight Management (TWM) Seminar by Yuji in Osaka

Two days seminar will be held in Nishinomiya, Osaka on 5 & 6 June, 2017.
Explain basic idea about TWM, setting up grand action with TWM protocol and understanding Inertial effect in piano action will be presented. Some experimental activities are proposed. No English interpretation is given. See below link for English users. 
http://yujipiano.blogspot.co.nz/2016/11/aptta.html  


(1日目)体験基礎編
    実機アクションを利用して各要素を変更した場合にどのような効果があるのか一つ一つ確認します。その中で各要素の解説と影響を体験し平衡等式を理解していきます。タッチウエイトの指標であるバランスウエイトと慣性モーメントの役割・違いなどについても確認します。
(2日目)ハンマー・ウイペン交換時のアクションのセットアップ
    実機アクションを利用し、実際にハンマー・ウイペン交換をする手順を追いながら解説していきます。より質の高いアクションリビルドに欠かせない知識を得ることができるでしょう。
    後半は、タッチウエイトの理解に必須な慣性モーメントの基礎を学びます。部品単体としての慣性モーメント、ギアレシオ、そして換算慣性モーメントなどを実体験を交えながら学んでいきます。タッチウエイトを明確に理解するために重要な講座です。

日時:6月5日(月)・6日(火)共に9:00~17:00(受付は8:45より)
    *2日連続の講義となります。

会場:(株)川本ピアノサービス(西宮市浜2-21-1

会費:会員6,000円、非会員12,000円(昼食のお弁当とお茶は用意いたします)

定員:40名

参加申し込みには専用用紙をお使いください。お問い合わせ・申し込み書のご請求は担当の後佳孝さん jpta.kansai.kensyu2016@gmail.com までご連絡ください。




2017年5月3日水曜日

スタインウェイ・モデルAのハンマー+ウイペン交換


スタインウェイのA型のハンマー、シャンク、ウイペンの交換をしました。


過去すでにハンマーを交換されていて、しかも長い年月ろくに手入れもされていなかったためコンディションはかなり悪いものでした。
タッチウエイト系から見てみると、軽めのハンマー、ローラースプレッド寸法15.5mmのシャンク、ウイペンアシストスプリング付きウイペン、固いバランスホールやゆるいフレンジセンターとひどい整調などのため、タッチはかなりひどくバラバラでした。鍵盤も鉛調整が強引・雑な作業だったようで、割れていたりかしめが緩かったり、さんざんでした。



今回はアーベル社製のシャンク(ローラースプレッド寸法17mm)と古いスタインウェイ向け軽量ハンマー、そしてウイペンはトキワ社製のハンブルグ現行互換品(ヒール傾きあり)を使用しました。


タッチウエイト分析では、ハンマーストライクウエイトの減量(指標7目標)、ヒールへの厚紙挿入、バランスパンチングクロス半カットによってFWシーリングマイナス5g程度、BW36g、SR5.5程度を見込みました。オリジナルのSRは6.5を超えていたのでアシストスプリングなしには適当なタッチウエイトは出なかったのでしょう。タッチをきちっとさせるため、また互換品としてもスプリング付きの製品は少なくより高価になるのでスプリングなしの通常ウイペンを使用しました。

この仕事は2週間半しか実作業ができない納期設定だったので、HSW調整は±0.5gの範囲でかなりざっと揃える程度しかできませんでした。それでもしっかり整調や鉛調整もやったのでタッチ感はそれなりに良好でした。キャプスタンスクリューが斜めに植わっているタイプでしたが、直立に変更する時間的な余裕はなかったのでそのままです。そのためかウイペンヒールへの厚紙挿入の効き目はやや小さめでした。